お久しぶりの創作日誌の更新です。
最終稽古以来の更新となるわけですが、今日までどのようなスケジュールだったかザっとご紹介します。
①9/12(火)劇場入り | 搬入・仕込み。舞台仕込みが平台の移動と机などのセッティングのみで、いわゆる「タタキ」は無く作業は早々と終了。空間設計の辻本さんによる粋な装飾が施される。 |
②9/13(水) | 舞台稽古と通し。 |
③9/14(木) | 場当たりと稽古。 |
④9/15(金) | ゲネプロと本番。初日の幕が開けました。 |
⑤~⑦9/16(土)~9/18(月) | 3日連続で1日2ステージ、いわゆる「マチソワ」3連チャン。 |
…という怒濤の7日間を終え、本日の休演日を迎えた次第です。
大きなトラブルもなく、前半戦を終えることが出来ました。
ここからは一出演者としての感想です。
もちろん疲労は蓄積されていますが、作品の終盤「怒濤パート」に入ってからその疲労はどこかへ消えます。
まるでランナーズハイのような、あるいは骨折していながらホームランを打つ野球選手のような。
あくまでもコメディなんですが、それほどまでに何かの競技のような本作。
まさか伏線を回収するのにこれほど体力を消耗するなんて誰が思ったでしょうね。
では、そんなアスリート達のコメントです。
■出演者・スタッフの日誌■
さて、創作日誌が帰ってきました。 最終稽古終了とともに終了した創作日誌。でもまぁよく考えたら劇場に入っても創作な訳で、止める必要はないよね。 むしろ劇場内で活動する方が書くことあるよね、大変なんだけど。ということで前半戦の終了です。 今回、上演してみて自分の中で意外だったのが、“怒濤の伏線回収”より前の“普通の伏線回収”の部分の楽しさ。 こんな演目をやるくらいだから、通常の会議コメディとしてのクライマックスの伏線回収に対して穿った目線があった訳です。しかもそれを際立たせるために、わざとベタな仕上がりにしているわけです。 ですが、いざ芝居として立ち上がって、観客の前でやってみると、その“普通の伏線回収”の楽しさ・強靭さが際立ちます。ともすると「これでいいのではないか…?」という気もしてしまうほど。ベタでも、大味でも、伏線が回収されて、それを生身の役者が観客の笑いを伴って演じていると、快楽があるんだなぁという再発見。とはいえ「そして怒濤の」と名乗っているわけなので、それ以上のものを求めていくわけですが。 怒濤部分を見たお客様の感想の中で「スポーツみたい」って言われることが多いのが印象的です。そうなんですよね。お話を追う、といった見方ではないからかもしれません。あとは熱量とか汗。 他には「ミラクルで野田MAP見たあとと同じ感覚になると思わなかった」「終盤の飯田のまとめパートでちょっと鳥肌」「ロジックとしては物足りなかったけど実行部隊(役者陣)の迫力で持ってかれた」などのご意見を頂戴しています。役者がすげぇ頑張ってくれてる芝居。 そして「爽快感があっていい意味で何も残らなかった」という感想を頂いたんですが、実はこれが一番嬉しい。普通の伏線回収でドカンという笑いがあり、怒濤の伏線回収では常に笑い声が鳴っている状態で、終わった後に「ハッ…夢か」「なんだったんだろう」という感覚に陥っていただくのが理想。 その感覚になる人を少しでも増やすために以降も頑張ります。なんだろう、素朴なコメントになっちゃったよ。いい人か。劇場入るとそうなっちまうんだよな。 |
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休演日まで、なんとか辿り着いたという実感。 いや本来なら「疲れた」とか「大変だけど頑張る」みたいな苦労とか努力を、プレイヤーがことさら喧伝するのは格好悪いとは思ってるんだけど。まあこの作品なら、という甘えと油断で筆が滑った、ということにしてください。 良い感じのステージもあったけど、この作品の伸び代、つまり客席を巻き込んだもっと大きなグルーヴを生み出すための余地まだまだありそうなので、後半戦はそこをもっと精密かつ過激に攻めていきたいと思います。 おれが観客席に届けたいのは、脳をフル回転させながら笑うことでの、心地良い疲労感なのだ。 |
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本番前半が終わりました。休演日です。すっごい寝ました。すっごい寝た関係で日誌遅れました。すみません。見に来てくれる皆様の笑い声に助けられて毎ステージ楽しくやれています。あとは本当に伊藤さんの血管が切れそうなので心配です。ゆかちんに隠れて伊藤さんにお菓子を渡してます。カロリー消費がはんぱねぇです。そしてそんな『怒濤の伏線回収』24日までやってます。見に来てほしいです。2回来て伏線回収メモ書いたりするのも楽しいです!見に来てください! | |
おお。久しぶりの日誌。公演、無事折り返しました。みんな言ってるけど、今回の公演まじでスポーツ。全員で点を取っていってる感じだし、怒濤はもうそのまんまスポーツ。後半の怒濤での美友紀の台詞はほとんど「ナイス回収」言われた人がみんな嬉しそうにしてくれるのが嬉しい。点を加算していく審判のような気分。 あと、楽屋が伊藤さんの隣やねんけど、みんなが甘いものを机に供えていくのが見てておもろい。 |
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怒濤の前半戦終了。あと8ステージもあるのか。マジか。1週間前に劇場入りしたのか。長い1週間だった。信じられないほど体力勝負な作品。マチネとソワレの間に寝るのが定番になりました。普段はあんまり劇場で寝ないんですけどね。今回ばかりは体を休めないと2ステージ出来ない。そういえば、劇場に入ってから冨坂さんから「プロジェクターの存在をなくす」と言われたのですが(なぜなら回収されないのが気になるから)、反対してよかったです。セッティングから操作まで、なんか楽しいんですよね地味に。ちゃんと回収もされるようになりましたし。前半戦で一番悔しかったのは「明智光秀」を盛大に噛んだことです。一番楽しかったのはウケた時全部です。あと思わず吹き出したのは、津和野くんが鹿島さんのスタンドになるところで後退するタイミングが完璧だった時です。「ブハッ」って吹き出しました。ここで懺悔しますごめんなさい。あと、今日アンパンマンのモノマネが出来るようになりました。そんなこんなでヘトヘトながらも楽しく過ごしています。後半戦は今よりもっとウケたい。その一点。じゃあみんな、ゆっくり休んでね。 | |
公演の全日程のおよそ半分が終わり休演日に入りました。ここでしっかり休んで体力を回復したいところです。といっても私はみなさんよりはおそらく疲れていないのかもしれません。こんなこと言ったらみなさんに怒られるかもしれませんが私はのんびりやっております。けれどいくらのほほんとしていようと一度お客様の前に出れば緊張もひとしおです。手は震えるしおしっこもチビリます。そんな状態でありながらも舞台に立つのは率直に言ってやはり楽しいです。今回は私は牟田というアーティストの役を演じています。牟田と同じく外部からやって来たアートのチームにはもう一人いてそれが橘です。橘は牟田に対して従順で言いなりです。それが続くかと思えば途中では、ダメだこの人と牟田を突き放します。序盤から中盤にかけて二人のやり取りはこのようにたびたび行われます。終盤に至ってようやく二人は協力して商店街のアーケードのために案を出し合います。結局は星空商店街を二人で創り上げることになるのかはわかりません。けれど二人はお互いを尊重し合うという以前にはなかったパートナーシップを築けるようになったことだろうと思います。これが、新・絆のアーケードですよ!ということで後半戦も牟田・橘にご注目いただければと思います。いやいや、そんな物語よりも伏線回収ですね。 | |
『そして怒濤の伏線回収』前半戦が終了しました、ご来場いただいたみなさまありがとうございました。 お客様に共謀してもらい、自分たちも「伏線回収ってなんなんだ!」となりながら作ったこの作品、とても評判がよくてとりあえず一安心です、あなたの笑い声のおかげで後半戦も走り抜けられそう、まだ見ぬ後半戦のお客様、あかり町商店街にてお待ちしております、それにしても伊藤さんはほんとにすごい。 |
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最後の日誌から一週間が経った。小屋入りから休演日前日の今日まで、僕はこの新宿という街で色々なものをいただいた。★蒙古タンメン中本の9月平日限定メニュー「北極の火山」は、たっぷりのモヤシにニラとカイワレ、特製麻婆豆腐が乗っており、なかなかのボリュームと辛さに大満足。まさに火山な一杯を汗をかきながら平らげた。★たかはしの「焼きあご塩ラーメン」は、焼きあご(トビウオ)の出汁を使ったスープの、すっきりとしながら輪郭のハッキリした味わいに魅せられ完飲。最後の一滴まで全く物足りなさを感じさせない逸品だった。★すごい煮干しラーメン凪の「とうがらし麺」は、夏にピッタリの汁なし冷やし麺で、凪ならではの煮干しテイストが活きつつも別物として成立していて、キュッとしまった麺と銀ダレの辛味が食欲をそそる。でも次は普通の煮干しラーメンを頼むかな多分。★ハクリュウカンの「ポークカレー」は、こだわりの感じられる一皿。やや緩めのルーに麦飯が浸り、決して少なくない量ながらサラサラとお腹に収まってしまう。シンプルに美味い。辛さは抑えめだが複数のスパイスが絶妙で、食べ終わる頃には芯からホットになれる。★中華食堂一番館の「スタミナとんこつラーメン」は、まず価格がお手頃。ゲイツとは違い、容易く底の見える財源の中で生きる僕にとってコストパフォーマンスは悲しくも重要だ。しかしそれでも一番館は、近場で異様な活気を見せる日高屋よりも好みの味だった。「早い、安い、美味い」を目指す社風が感じられる一品。特に、細切りだが多めに盛られたキクラゲは結構嬉しい。★「早い、安い、美味い」&新宿シアターミラクル近辺で外せないのは、やはり同劇場ビル一階の「ケバブ」だ。小屋入り中の飯休における最多登板選手である。より良いケバブを知る者からすれば物足りないかもしれないが、300円のケバブサンドは本番前に食べるにはちょうどいいサイズ感かつ、エレベーターを降りて5秒、注文から提供まで1分足らずという、まさにシアターミラクル利用者にとってはコンビニよりも近い、コンビニエンス極まる食事なのだ。現に山田などは体臭がケバブに変わるほどにこれを食している。奴の定番は400円のケバブ丼、甘口ソースだ。僕は前述の通りケバブサンドで小腹を満たすが、ソースは激辛または辛口がデフォ。自分の好みやコンディションに合わせてカスタマイズ出来るのも魅力のひとつだ。休演日を挟んでまた本番が始まる。打ち上げで祝杯を上げるまでに、僕たちはどれだけのケバブを糧とするのだろう。というか、いつケバブに飽きるのだろう。その答えは、ケバブ屋のオッサンでさえ、まだ知らない。 | |
お久しぶりの稽古場日誌。もう稽古場ではありませんが…。小屋入りからほんとに休む暇なく公演が続き、ほんとに怒濤の日々でした。日に日に共演者の呼吸も客席との呼吸もあってきた気がします。今晩の怒濤部分なんて、卓球の早いラリーが30分ずーっと続いていた印象。とっても楽しかったです。楽屋に帰ってみんなはぁはぁ言ってたけど、なんか笑っちゃった。そんなアスリートな公演です。でも、まだ出来ることはあるんじゃないかと、本番後に高木くんとお話しして思いました。もっと貪欲に、もがいてやろうと、思います。明日は休演日ですが、また新たな気持ちで台本と向き合ってみようと思います。千穐楽までこのままみんなで駆け抜けたいと思います。どうか皆様もついて来てくださいませ!! | |
そして怒濤の伏線回収、前半戦が終了しました~。四日7ステの怒濤の期間を駆け抜ける。小屋入りしてからも細かい台本修正が繰り返され、本番入ってからもステージを重ねる毎にお客さんの反応から細かく修正されていく恐ろしい状況でしたが、やはりコメディはお客さんが入って初めて完成する、ということなのでしょう。というか、完成なんてないのかもしれない。何をもって完成とするか、という定義の話になってきますね。なんにせよ、作品はご好評いただいているようでありがたいかぎり。このまま全員無事に最後まで駆け抜けられますように、と切に願う。後半戦も立ち止まってはいられない。やってやりましょう。 | |
最後の稽古場日誌からもう一週間経つのか…あっという間だったと思う一方で、最終稽古日は遠い昔のことのような気もする。 よくもっている!第一の感想はそれだ。試演会をご覧頂いた方は、私のあの終盤のボロボロ具合をご記憶かもしれない。が、最終的にそこから台本は10ページ以上増え、さらにもう一回長台詞を倍以上の長さ喋ることになっているのである(その部分は小屋入り前日の最終稽古で上がってきた!)。おかげで試演会段階でのラストはただの通過点となり、割と余裕を持って喋れるようにはなったのだが、冨坂氏は私が余裕を持つことを許してくれないのである…私だってけしてどの場面を手を抜いているつもりはない!しかし、本能的な体力温存機能が働いてるのを冨坂氏は見逃さないのだ…なので、私は本編中都合4回全力でクライマックスしている(ように心がけている)。役者として、最後まで崩れずに行きたいという気持ちと、でもボロボロの姿を見たいという期待(一部かもしれないが)に応えたい気持ちで葛藤の日々だ。 沈さんはお菓子くれるし、山田くんはウィダーくれるし、熊谷さんは自分の食事量に厳しくなくなり、楽屋で隣の鹿島さんもなんとなく優しくしてくれて、とにかくみんな心配してくれているので、自分がそんなにボロボロなのかと逆に心配になるが、その一方で自分の意外な頑丈さに驚いてもいる(特に喉が)。結構体力使ってるつもりなのにまったく痩せないのもMY人体の七不思議。 これほど自分自身を懸けた舞台はこれまでになかったので、本当に心から沢山の人に観ていただきたい。後半戦も頑張ります。 |
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お別れから一週間。あいつがまたやってきた。 そしてまたやってしまった。恐怖。再びの恐怖。離れるときはちょっと寂しかったけど、戻ってくるとただただ恐怖。 送るの忘れていてごめんなさい。お芝居は楽しいです。 |
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怒濤の前半戦が終わりました。いやー、正直なところ小屋入りして稽古している時には心も身体も悲鳴をあげていて、他のキャストを見ていても「前半戦で誰か壊れてしまうんじゃないか」と思っておりました。初日があけて、お客様の笑い声が皆に力をくれて一先ず前半戦を乗り切る事ができたんだと思います。本当にありがとうございました。話は変わって、一階のケバブ屋さんで毎日ケバブを食べているのですが、少し味を変えたくなってきたので、後半戦は調味料を持っていきたいと思います。 |
というわけで、俳優陣はヘトヘトになっていることがお分かりいただけるかと思いますが、それに伴い各々気づきがあるようですね。
●舞台の装飾
空間設計の辻本直樹さん(Nichecraft)による装飾をご紹介します。劇場のどこに飾ってあるか、ぜひ探してみてくださいね!
①提灯。かわいい!と評判です。お客様からグッズ化希望の声も!
②提灯の奥にある協賛の札(何という名称なのでしょう)
愛子の店や絆コーポレーションは名前がありませんね。何か理由はあるのでしょうか。今度辻本さんに聞いてみたいと思います。
③あかり町商店街MAP
店名や隣町や川の名前にクスっとしてしまいます。
閉店した店舗にシールが貼られてるのも味わい深いですね。シールの下にはどんなお店が隠れているんでしょう。
この地図にもある「お仏壇のしおばら」店主の塩原さんは9/18(月)の前説ゲストに来てくれました。
こちらは終演後のプチアフタートークの様子。
お仏壇屋さんを意識した服で来てくれました。
ちなみに15日と17日にはアガリスクの常連客演、斉藤コータさんがゲストで来てくれましたよ。
アフターイベントに関してはこちらも探り探りやっていまして、今のところ「冨坂+何人かが作品について喋ってるので近よって聞いてください、そしてお話しましょう」ってスタイルです。
アンケートやツイッターも勿論読んでいますが、生の声をいただけるのは我々としてもとても励みになります。
観に来ていただいた方は、皆さま共謀者です。
ぜひ、ご意見を聞かせてください。
●togetterの感想まとめを作りました。観劇のご参考に、または観劇後のお楽しみにしていただければと思います!
『そして怒濤の伏線回収』感想まとめ
さて、明日から後半戦が始まります。
9/20(水)14:00の回はCoRichでの予定枚数が終了しました。
カンフェティでは残り3枚ほどなので、ぜひお急ぎください。
他の回はチケット潤沢にございます!
チケット予約
それでは、皆さまのご来場をお待ちしております。
まだまだ、共謀しましょう。