8/12(土) 通常稽古

●新しく配布された台本…5~14ページ、36~39ページ(飛び飛びなので、後半はページ数が繋がっていないが)

●新しい部分をあたってみる。前後の繋がりが無いので、2度ほどやっておしまい。

●新しくなった冒頭シーンを、動き・立ち位置を細かく決めながら。

飯田と美友紀。楽しげな会話から本編はスタート。

 

●飯田がスライドを使って説明するシーンのために、吉岡が「電気を消す→つける」というアクションを行う。
→舞台装置として、電気のスイッチを入り口付近に設置する。

この飯田のプレゼンシーンに入る際に、「みんな暗くない?もっと街づくりの会議に前向きでもよくない?(アーケード撤去の話は知らないから)」(鹿島)という意見が出る。
たしかに、みんな「真剣に会議」ってモードになりすぎてたかもしれないですね。

●小道具で関の「やたらデカい名刺」が登場する。広げると新聞になっている。
その名も「あかり町瓦版」。関が毎月発行している。こういう小道具は地味に作るのが大変です。

このあかり町瓦版をはじめ、名刺類、配布する資料など、いろいろ作らなきゃいけないんですね。小道具、なにげに大変?

そしてプレゼン用のスライドも作らなければなりません。
本当にプレゼンする並みに準備が必要です。

●「関のやたらデカい名刺はセカンドバッグから出てくる」(冨坂)
→さりげない衣装の指示。

●「牟田は目の表情があまり見えたくない。色つきレンズの眼鏡とか」(冨坂)
→しっかりと衣装の指示。

●「関と“席”がややこしいので、今後は“座席”と呼ぶことにします」(冨坂)
→その後しれっと自分で“席”と言ってしまうものの本人は気づかない。

●19ページぐらいまであたりました。

 

■出演者・スタッフの日誌■

●お休み…前田​

 新しいシーンと変更点をざっと読み合わせ&序盤のミザンス(って表現使うの照れるけど使おう、動きや立ち位置などですね)を決める。
今回はせっかくシアターミラクルの三方囲みだし(言ってなかったかもしれないけどそうなんです)、少なくとも途中までの「善良な会議コメディ」の部分までは完全に一幕一場でやるので、舞台上で使うモノや映像や機材の処理を、なるべく俳優自身がリアルタイムでやろうと思ってて。そうなるとただの「人が集まって雑談」的シーンなのに結構複雑。
「ローカルな会議に初めましてのプロっぽい人が来たらちょっとテンション上がるよね」「部屋暗くしてプロジェクターで説明しだしたら期待感膨らむよね」といった反応の部分はやってみないと分からなかった(俺は書いてる時に本題とか場のルールばっかり考えちゃうからかも)ので、今日はそこらへんのアイデア面で鹿島がいい仕事してくれた。ただ序盤の微妙な人間関係を伝えるシーンで位置的に多くのお客さんから顔が見えなくなりがちなので、何か対策せねば。
目の前で俳優が芝居の中で物動かしたり機材操作したりって「目の前で起きてること」だから楽しいんだけど、それと序盤で最速で笑いを取るための「ベタなネタ」の両立が課題になりそう、と思った。
現状、ほぼ全員ずっと舞台上にいるわりに喋る人が結構固定されがちで、もちろんセリフ量の多寡はいいんだけど、スタンスが見えづらいまま舞台上にい続けなきゃいけないのは本人にも観てる人にもストレスだよなーと。なんとかせねば。
あとわかってたことだけど、完全な一幕一場ってことは飛び飛びでシーンがあってもやりづらい。早く書かねばなのは当然として、中でも早く繋げねば。
 さて、台本に「笠原が本を読みながら来て、適当なところに着席。」とあるので、古本屋の書店員が読んでいそうな本とは何なのか考える。まずこういう場で読むのだから、大体において文庫か新書サイズであろう。分厚いハードカバーを会議室に持ち込むとは考えにくい。
内容としては、これは近所の愛用していた古書店(今は閉店してしまった)の店主がそうだったのだが、よく時代小説や歴史小説を読んでいるイメージがある。さらに言えば、時代小説でも光文社文庫でも文春文庫でもなく、なぜか新潮文庫のイメージがある。新潮で時代物とするならば、当然池波正太郎と司馬遼太郎が双璧であり、では笠原という人物像から考えると、アウトローを気取って『仕掛人梅安』か、司馬ならまあ『国盗り物語』ではないだろうから、、、ここで気付いた。
笠原のキャラクター的に他人に書名を知られたくないだろう、つまりまず間違いなくブックカバーをかけているのではないだろうか。であれば書名なぞ考えても仕方がないということを。
こんな詮無いことを考えてしまうのも、本日は稽古場でほぼ代役しかしておらず、とくに話題がないからである。
 今日は新しいところもちょろっと増えての稽古でした。学校でしたので遅刻してすみません。当分遅刻人間です。すみません。個人的な話になりますが、橘っていうキャラクターが掴めなくてひーひーしている毎日です。みんなから色んなアドバイスもらってひーひーしながら頑張ってます。台本はまだ半分いってるかいってないかくらいなのかな。実は一ヶ月後は最終稽古日なんですね。がんばります。
 今日の山田情報!ミニオンが好き。3つ年上のお兄ちゃんがいる。お兄ちゃんがUSJに行ったときにミニオンのTシャツを買ってきてもらった……です!台本はまだまだ序盤!!乞うご期待!!……なんて言ってられない!よぉぉぉぉ。冨坂さぁん!でもなんだろ。等身大だけどちょっと違う。全く違う人じゃないんだけどでも遠い。美友紀さんとはなんかそんな距離感です。難しいけど楽しい。
 おお、もう8月も中旬なのか。早いもんだなぁ。俳優の熊谷とは別に衣装の熊谷としては、一人で頭の中で妄想してベースを考えつつ、稽古なんかで冨坂さんがぽろっと衣装のオーダーを言うので聞き逃さないようにメモったりしてます。今日は「牟田は色の入ったレンズの眼鏡」「関はセカンドバッグから名刺を出す」などのオーダーがぽろっと出て来ました。さて衣装もそろそろ動き出さなきゃな。というところです。
 『その企画、共謀につき』8/11の稽古が終わりました。まだまだ脱稿には遠く既にできた分を返します。キュレーター榎並、アーティスト甲田、コンサルタント伊藤のシーンを最後まで粘り強く稽古しました。なかなかどうして上手くいきません。けどこれっていいことかもしれません。稽古はスーッと流れていくより詰まった方がいい。みっちりじっくり細部まで考えることができる。とてもとても辛いんですが…。過去公演の稽古でもうまくいかないことがどれほどあったことか(まあ私が関わるシーンはそういうことが多々ある…気がする…のは自意識過剰か…)。本日も真剣に登場したつもりがどうやら榎並氏の後ろをくっついて歩いていたせいか「ドラクエみたい」と評されてしまった。人生うまくいかないことだらけですね。
 稽古で言われたダメ出しをすぐに消化出来なかった日はとても落ち込む、しかし引きずる暇はないのだー
 今日は新しくちょっと来たとことか、なんか最初の方をね、あの、流れでやったりしました。あとは、あー、そうですね……うん、以上ですかね……とりあえず台本があんまり来なかったとかは最早書く必要ないと思うので今後は省略します!! オラァッ!!!
 本日は昼から稽古予定のところを執筆のため夕方からの稽古に変更。結果、差し換え数ページと追加数ページが来ましたね。ドーンと増えてはいなくとも、続きがあることが大事。変更点など踏まえて頭から稽古。動線の調整やら、やってみての細かい台詞の変更やら。場の空気感のレベルでいろいろと意見が出たりして盛り上げポイントを模索したり。個人的には役の立場上そこに乗っかるのか静観するのか、それとも困惑していくのか。あと、娘との距離感とかを考えなきゃかな?
 しまった…また飲みに行ってしまった…津和野のバカバカっ!
Googleドキュメントも見ていたのでうすうす気付いていたが、今まで出来ていたところも絶妙に変わっていて、結局今日も台本を見てやった(そして変わってないところも意外と覚えていなかった)。
とはいえ、だいぶ流れが自分の中に落ちてきたようで、最初から楽しくやれるようになってきた。前半は気持ちユースケ・サンタマリアが入っているかもしれない(その後の展開でギアが変わると若干堺雅人が入る(気がする))。
ネコソギ(甲田)さん演じるアーティスト牟田が、橘に紹介されて挨拶するくだりがあるのだが、そこのネコソギさんの一礼(すごいゆっくり)が私のツボに入ってしまい、橘演じる夕起さんには迷惑をかけてしまった…ごめん夕起ちゃん。見慣れるか見ないようにするかの二択だなこれは。関(高木さん)がアーケードについて熱く語ってくるところも面白くてついにやけてしまうところを劇中で関さんに怒られたので今後は気をつけていきたい。けどここは見ないようにはできない…
吉岡演じる熊谷さんが自己紹介の場面で思いっきり「熊谷です」と名乗ったところに劇団の特殊性(大体本名が役名)を感じた。吉岡は飯田の唯一の心の支えなので、困ったときは積極的にアイコンタクトしていく所存だ。吉岡よ、受け止めてくれ。
ダメだ、帰りの電車で台本覚えようと思ったのに酔っぱらって読むことすら出来ない…津和野よ責任取ってくれ。今日の日誌長いな!
 舞台上でまだまだ影響を及ぼせるぞ、と。
課題ばかりは残る。
とはいえ影響し合うことだけが大事でもない。
影響を受けながらも目的のために受けていない態度を取るということ。
特にこの会議劇という特性においては。
そこを更に考えて言語化しなくてはと思った今日の稽古でした。
 今日は飲まないって決めてたのに、結局終電です。飲んでばっかりいるんじゃねぇよ。って感じですが、これが僕には凄い大事だったりします。ここでの想いが芝居で生きてくればいいなぁ。今日の稽古は鹿島さんの可愛いさと沈さんの可愛いさにやられました。

明日も稽古。

あとひと月もすれば、本番の劇場入りです。
ペースが上がっていきますように。