8/13(日) 通常稽古

●「冨坂、筆が進まない」の巻
脚本のためのアイディア出し会議のはじまり。

●「すでに理事会で決まっていたことを、A.アーケードの撤去にするか、B.アーケードの存続にするか」
A.「アーケードの撤去」…脚本としてはこれまでの予定通り。存続を願う青年部の会議が(ゴタゴタして撤去派に寝返る人もいるが)、上層部による撤去の決定案のため意味のないものだったとわかってしまう。
B.「アーケードの存続」…青年部の会議の場で「撤去」に答えがまとまる。…ものの、小川が明かした理事会の決定は、実は「アーケードの存続」だった。

⇒AでもBでも、その後の展開としては「アーケードを撤去しつつ存続させる草案を作る」というもの。
「アーケードの屋根の上を開放して、そこで街バルなどを行う」というのが、アーケードを存続しつつ、撤去(=アーケードであってもはやアーケードではないという屁理屈)出来るという一案が挙げられている。(ここでは便宜上Cと呼ぶ)

俳優陣からは、Bの「会議の場で撤去案にまとまる」というのは考えづらいという意見が出て、それに反対する人はいませんでした。
理由:痴情のもつれや一時的なカッとする感情で撤去派に回ってしまうものの、出席者のほとんどは元から存続を願っているのだから、「実は存続に決定している」と明かされても、そこに大きなドラマはない。「はあ、そうですか」となるだけ。

冨坂:Bのほうがお話として一本で通る。Cにいきやすい。
→しかし、全員が撤去案に賛成するというのは考えづらい。撤去案にまとまったとしても、前述のように一時的な感情によるもの。

会議の場で、「AでもBでもクリアしなければならない問題は残る。ならば、Aのほうがよい」という意見にほぼまとまり、冨坂もそれに合意。

「撤去したと言い張るとんちではなく、アーケードが負の遺産ではないことを証明すればいい」(矢吹)という意見が大きく冨坂を納得させたようであった。

●飯田の名前は「ハジメ」に変更。

●返し稽古は17~27ページ
・飯田が有権者として会議に参加するための席をどうするか
→席替えも提唱されたが、飯田が椅子を動かして持田の隣に座ることに。
・その後の展開では席替えが行われそうです。

席替えをしてみた時の写真。
これの通りになるかはまだわかりません。

 

■出演者・スタッフの日誌■

いやー「普通の会議コメディ」って大変ですわ。舐めてた。
皆のアイデアを借りてなんとかいけそうですが。
大半の時間を相談に使うという体たらくでしたが、色々話せたのは良かった。
「とんちで“撤去した”と言い張る」じゃなくて「負の遺産でないことを証明する」というのは、そりゃそうだよな。
ついつい票読みやルールの間隙を突いたトリックプレーばかりでテンション上がってしまうのだけど、今回は(普通の伏線回収までは)わりかし人情の話になりそうなので、そこから考えたほうがいいのかもしれない。
「人が人を想う気持ち」からの「伏線回収ジャンキーの宴」。返し稽古の方は、伊藤さんの飯田がだいぶいい感じに。
お話も人情系だし、あんまりデフォルメしてない微妙なキャラクター造形なので、「ネタをやる身体」「笑える空気」が問われるなぁと思った。
基準点を40ページくらいの織田信長の会話に合わせなければいけない。
今日の私はダメでした。以上。 
 今日は前半話し合い、後半稽古みたいな感じでした。そこで榎並、まさかの出来なさすぎて泣くという行為をしてしまいました。出来なくて泣くとか中学生ぶりだよ!自分でもびっくりだよ!本当に申し訳なかったです。泣き虫です。今帰り道に伊藤さんとネコソギさんとお話してちょっと元気になったので、お風呂で橘のセリフを練習したいと思います。はい。あと誘ってもらったのに明日早い人間なので飲みに行けませんでした。でも今日はとても皆さんと飲みたい日でした。誘ってもらって嬉しかったです。また誘ってほしいです。…稽古場日誌じゃなくなった気がする。
 今日の山田情報………しまった!せっかくお兄ちゃんの名前聞いたのに忘れてしもうた!!やべっ!ごめんね山田くん!!また聞くけど許して!!(と、ここまで書いてたら乗り換えの合間にアイス食べる伊藤さんに遭遇した。すげぇタイミングで食べるなこの人)
 なんだか、去年の今頃を思い出します。『笑の太字』の執筆もまあ難産でした。停滞してるようで前進していると信じて挑むしかないんでしょうね。前半はほぼアイディア出しの会議、後半で前回の続きからの稽古。なんか自分のシーンを沢山やらせてもらってる気がしてしまうのですが、まあ今のうちだけかな。台詞が完全に入ってないけど、方向性はわかりました。普段のアガリスクでの熊谷とは正反対な気がしています。演出で「こっからはいつもので」って言われたけど全然ちげーよーという感じ。でも楽しいです。まずは早く馴染むように頑張ります。
 『その企画、共謀につき』8/13の稽古が終わりました。なかなかに脚本の方が難航しており皆さんで話し合う時間をもつことになりました。商店街のアーケードを存続するにあたり、どう使えば良いか。新しい使用方法を探ります。アーケードの歴史についてもある程度の前提知識が必要となってきます。意見が飛び交い光明も見えてきました。ここから一気に脚本は進みます。ご期待ください。
「ロボつつ」という名言が生まれる、不意に出た演出の指示ですがそのときの指示として言い得て妙なのもあいまってこれがなんだかハマってしまって、こういう時間は大切だなあと思うのです、てかこういう時間が好きなのや。
稽古の話をしましょう、代役だと自分の役よりも気楽に出来るのはなんなのでしょう、いまだに自分の役はよくわかりませんが、代役をやってみて関係性で考えればもっとなにかわかるかなあと思いました。
てか今日の前半は冨坂さんがどういう展開にしようかというなんだか要領得ない話をしだして、何が言いたいのか聞き出すまでにたくさん時間を要してしまった、ちくしょう、今日の稽古半分くらい会議に使ったぞ、これ次に何もなかったら怒るぞ
今日は稽古の半分以上を脚本会議的な時間に費やしました。みんなで藪を少しは払うことができたと思うので、冨坂さんには足元に気をつけつつドンドン前へ進んでいってほしいなと思います。あ、もちろん喩えですよ。本当にどっか行く時間あったら脚本書けっつー話なんでね。パソコンの前にずっと座っててくれよな!!!
 今日の稽古はネタ出しが主でした。本当は1時間くらいしたところで、台本の稽古をやるつもりでしたが、この際悩んでるところ全部潰していこうということになり、冨坂さんが納得するまで、ある程度光が見えるまでガッツリネタ出し。最初理事会の人たちがアーケードを撤去するつもりでの会議がスタートか、逆に存続するつもりでの会議がスタートか、で悩みました。物語の導入としては前者の方がおもしろいのですが、終わり方が難しい。逆は終わり方はすんなりいくが、始まりがおもしろくない。その辺で冨坂さんがかなり悩んでいたみたいでしたが、キャストは空気的に大体が前者希望そうでした。ま、結局前者になったのかな。なので、終わり方を考えなければなりません。存続派、撤去派の寝返り部分など個別に考え、席替えなんかもしながら試行錯誤は続く。残る課題は智美と吉岡をどう絡められるか。残り1時間くらいになったところでようやく台本の稽古に。ゆきちゃんが大分悩んで悔しい思いをしていたのが印象的だった。それぐらいぶつかってる証拠で、これを乗り越えると成長出来る瞬間だな、と思った。あと、熊谷さんへの演出の時に冨坂さんが使った「最初はロボつつ、いつもの熊谷さんになっていって」という要求の「ロボつつ」という言葉にみんなハマってしまい、稽古場が笑いに包まれる。個人的には持田が北野と付き合っていたという設定が確定したので、要所要所で北野と目を合わせるようにしたりなど、ちょこっと意識してみましたとさ。今後どんな感じの泥沼シーンになるのかに期待です!!
 本日も昼から予定が夕方からに変更。台本は多少増えとりましたかね。で、稽古前半は通常部分のクライマックス案に関する議論。ザックリ2案あるなかでそれぞれメリットデメリットがあり、それを聞いた上でどっちの案がいいのか、デメリットを解消する術はなにか、といった話。なんとなく形が見えたとこで、さらに中盤の展開の悩みドコをどうするかといった話。いろいろと意見が交わされて冨坂さんの中では流れが決まったかしら?で、一息ついて通常の稽古。実質、通常稽古は二時間弱だったのかな?しかしまぁ、議論するのはアガリスクでは毎度の行程だし、これでスムーズに執筆が進んでくれれば無問題。次が楽しみですな。
 今日の稽古前半は、普通の伏線回収部分の展開を話し合う。冨坂さんと出演者全員でブレーンストーミングする様はさながらNHKで観た「ディズニー映画が出来るまで」的なドキュメンタリーの一場面のようである(スタジオのクリエイターが皆で集まってネタ出しするところ)。その後の展開に決定的な提案をしたジャンプさんに私はジョン・ラセター氏の姿を重ねずにはいられなかった。私はこういうときほんとなにも喋れない…展開についていけないんです。
 後半は昨日の続きを稽古。だいぶ台詞が頭に入ってきた自負もあったので、なるべく台本は見ないでやるようにしたのだが、そうすると私の悪癖が顔を覗かせる。台詞が出てこないと奇声を発してしまうのである。なんとか台詞をひねり出そうとするときについ唸ってしまうのだ。ちゃんと台詞を頭に入れて変な声を出さないように気を付けたい。
 昨日、ネコソギさんの劇中のゆっくり一礼がツボに入ってしまったと書いたが、今日のネコソギさんは私に気を遣ってかとても素早い一礼をしてくれた。その心遣いに深く感動すると同時に、逆にたまらなかった。明日は稽古無いデー。
 実際に脚本会議しつつの稽古。
 実際の会議の言葉の出なさ、そして戯曲上で楽をしている瞬間を考える。
楽=悪なのか。がんばります。
 今日も今日とて稽古です。何だかなぁ。と思いつつ今日も今日とて稽古です。鹿島さんは椅子にずっと座ってられないそうで、立ち上がったり体育座りしてたりしました。僕も座りっぱなしが苦手なので、凄い気持ちがわかります。時折ちょっかいを出してきてくれるのがとても嬉しいので明日からも元気に頑張ります。

 

さあ、なかなか大変な状況になってまいりました。

次の公開稽古④はあと6日、
試演会まであと23日。

 
編集後記]
今日の会議は沈の言う通り、ちっとも要領を得なくて困りました。うまく文章に出来てるか心もとないですが、どうかご容赦ください。それにしても、みなさんのコメントは様々で読んでて面白いです。これはもう願うばかりですが、早く面白い脚本を読みたいなァ。