8/15(火) 通常稽古

●配られた台本、17~18ページ、36~57ページ
今までになく進んだ感。

●空間設計の辻本さんが稽古場を訪れる。「知らない間に色々変わっていて危機感を覚えたので」とのこと。

●19ページ「ヴィーナスフォートじゃないんだから」のくだり、お笑い感のあるやり取りにする。

●47~48ページの青年部の面々が智美執拗に絡むくだり、「こんな漫才みたいでいいのかなあ?」(冨坂)
→いいんじゃないですか?

全体として、お笑い感のあるやり取り、シーンを作り上げていくのが全員の課題となりそう。

●また、席替えの話を前回にしましたが、今はとにかく座席や位置を無視して、やり取りとして成立させる稽古を優先。立ち位置、座席については20日にやります!とのこと。

写真はありません。あしからず。

 

■出演者・スタッフの日誌■
●お休み…山田

 「善良な会議コメディ」のケツまで書いて持って行けるかと思ったけど間に合わず。でも中盤から終盤手前までまとめて持って行って稽古。
書いたものを後から組み替えたり、前後してるのでちょっとガタガタしてるけど、まぁネタとしては面白いんじゃないかと。
あとは会話表現として最適化していくのと、座席や動きなどを立ち上げていくのと、人物として動機の線を整えるのと。
特に動機に関しては、中心となる孝夫(山田健太郎)と美友紀(鹿島ゆきこ)らへんを結構整理しないといけない。出来事は同じでも自分のスタンスが変わるので、山田くんや鹿島さんは大変だろうけど、まぁそこらへんの解釈とかは大丈夫な二人だろう。

変更点や追加部分を読んでザッと説明してから、読みの状態でサクサク芝居をつけていく。
牟田(甲田守)と橘(榎並夕起)がもはやコンビ芸みたいになってるのと、土門…じゃなかった智美(沈ゆうこ)周りのネタが急に漫才っぽすぎるのが気にならなくはないけど、もはや「面白いからいっか」って思った。場のテンションをそれができるところまで丁寧に上げていくのが肝要。
次回も立ち稽古は後回しで、今日のところと新しいところのイメージの共有に終始するでしょうな。

そして稽古後に空間設計の辻本さんと空間打ち合わせ(美術打ち合わせでもいいのかしら)。
基本的に、通常の会議コメディ部分は「目の前でただ会議やってる」という生っぽさを重視していこうと思ってて、完全に一幕一場、照明も音響もリアルな環境だけに留めようと思ってるので、美術もそれに合わせて、途中までは「ただの会議」として見ても違和感のないものをオーダー。
でも、やっぱり「怒濤の伏線回収」パートになったら何かしら空間を劇的に変化させたいというか、演出上のギミックが使いたい。
それに合わせて「舞台に何かギミックが仕掛けてあるとして、どうやったら伏線回収にまつわる動作に見えるか」などと話し合い。もはや美術打ち合わせではなくて演出プランの領域なんだけど、いいんです。そういう、境界のない、とりとめのないところから話し合いたいから辻本さんにお願いしたわけで。
・伏線回収=ページをめくる動作、ってことで書籍モチーフ?
・伏線回収=台本を遡る、でスクロール?
・伏線回収=巻物を引き出していく?
などと話した結果、今日なんとなく決まったのは「超デカい画面をスクロール」「台本を遡る」「映像」といった要素を組み合わせたアイデア。
ここは結構終盤の見た目に関するので伏せておこうかしら。そのくらい採用する可能性のあるプランです。

 雨と低気圧と頭痛で最悪だったけど、一応は台本が大きく動いたので良しとしよう。まだまだ足りないけど。
前の作品と似たようなセリフ・シーンだと、ついいつもの手癖でやってしまうが、まあそりゃ毎回同じで通用するわけでもないので、そろそろ「笠原」というキャラクターにアジャストせねばなるまい。とは言いつつ、初読みで以前と全く同じセリフがあるとどうしても引っ張られる。要整理である。
あとはネタとして盛り上がるシーンがあるとないとでは、稽古の進行が大違いだ。「このネタをやるにはどのテンションでいなければならないか」という基準が定まる。そのシーンを指標に、ネタ以外のシーンもそこに合わせて行けば、自ずと作品全体がコメディとして立ち上がってくる。
ネタとしても物語としても交通整理は必要だが、とりあえず今日の稽古は笑えたので一安心である。
それとどうしても「コンサルタント」が言えないのが、悩みのタネである。まず「コルサント」が、『スターウォーズ』の惑星が出てきてしまうのだ。
 今日は全体として真ん中くらいなのかなぁーって感じのドタバタ楽しいシーンの台本が来たので稽古しました。色々楽しいです。あと橘さんって黙ってるシーンはずっと黙ってるけど話し出すとえらい喋るなって思いました。がんばろう。あと休み時間に衣装とかの話もしたのですが、なかなか素敵な感じになりそうでした。初日まであと1ヶ月!
 今日は山田くんがお休みでした!
 今日はまあまあ台本が来た。そうすると稽古が追いつかないね、ガンガン進めていかなきゃ!土門のシーンめちゃくちゃ楽しくていいなぁ。絡みたいけど絡めないなぁ。自分はまず織田信長の台詞をちゃんと言えるようにしなければ。ほっとくとグイグイ前のめりになっちゃうので、如何に抑えずして抑えるかが大事だなと。きちんと受け取りながらお芝居したいです。初心者みたいな感想文だな。飯田の「ヴィーナスフォートじゃないんだから!」っていうツッコミがすごく好きで笑いたくなる。でも伊藤さんには派手にスベって貰わないとだからね、すべらすぞ。いつか伊藤さんと上司部下飲みしたい。飯田と吉岡は飲みに行ったりするのかなぁ。考える日々は続く。
 『その企画、共謀につき』8/15の稽古が終わりました。本日は脚本が大きく進みました。キャラクターも大きく動き出します。前半の長い説明台詞も面白い箇所が随所にあり、脚本のみならず役者の力量も加わって飽きさせません。本日は遂に土門が動く。まだまだ稽古半ばですが面白いシーンの予感が漂います。沈氏の魅力はこれから。まだ本気出してないですよ。鹿島氏と山田氏のシーンもできつつあります。前田氏、津和野氏が加わりここは爆発的に面白くしたい。いやなる。そしてさらに後半はどうなるか。稽古はどんどん面白くなっていきます。そしてどんどん難しくなっていくことでしょう。怒濤です。
 自分がメインのシーンを何度か稽古させてもらいました、台詞だけならとても楽しいシーンなのだけど、それまでに好かれてないとっていうとてもプレッシャーなシーン、ていうかいまだに誰とも関係性がないままこれやって大丈夫かなあ、土門パパとのやりとりは成立すると思うけど、誰が土門だ、台詞の無いシーンでもっと積極的になにか出来たらよいのだけど。
 今日は首の寝違えが酷かった。そんな中、新しく増えたシーンの立ち稽古。回る台詞。回らない首。首が回らなくなりつつある商店街。そして怒濤の伏線回収。次回の稽古もがんばります。以上、口は回るが中身空っぽ。
 本日前半部分が繋がる台本が届きまして(と、いっても全部繋がった訳ではない)割と全体像が見えてきました。持田のドロドロ部分も少し出来ていたのですが、美友紀に対する態度が自分が思ってたより凄くて、そんなにも大きくて怯えてる?存在の先輩だったんだなーと思いました。この二人の過去に一体何があったんでしょうね。それとは打って変わって新彼氏である北野に対してのたいしたことない感、そして何故孝夫と、そういう関係になってしまったのか。むしろあの孝夫が何故持田と関係を持ってしまったのか、今はどう思っているのかが気になりました。
 前回の話し合いを経て中盤のバラバラだったネタが繋がりましたね。クライマックスはまだだし、中盤も細かい穴はあるけどだいぶ進んだ感はあったかな?まぁ、個人的にはストーリー的にも山場になるであろう自分パートが未だ全く見えてないのが怖いけれども…。次回にはクライマックスが台本になって来たらよいなぁ。
 台本どどっとふえたー!
序盤も変わっとるー!でも(出来てるうちの)後半覚えてる間に序盤記憶から抜けてたから大丈夫!入れ直します!
昔先輩から「お前は台詞も芝居もサラサラしてて観てても残らん」的な(全然違ったかもしれない)ニュアンスのことを言われたのを未だに引きずってか、ついついニュアンスを載せないと不安になってしまう癖が今回はことごとく邪魔をしてくる。耳に入るだけで面白い台詞は、極端な話何も込めなくても面白いのだ。
芝居がうまく通らないとき、台詞の足し引きや入れ替えでさっと解決できるところは解決するのが冨坂流。自分の戯曲なので迷いもない。合理的。しかし、自分はなかなか冨坂さんの想定通りに読めてないなぁ…
とにかく一人で皆に説明して回る場面が多いので、私の力不足で退屈させないか不安だ…それ以前に覚えられるのかもっと不安だ…覚えたとたんに台詞変わらないかがすごい不安だ…!
 今日は山田くんがいなかったのでハゲいじりが出来ず、物足りなかったです。
ハゲいじりができなくても前向きに頑張ります。
辻本直樹(空間設計) 公開じゃないほうの稽古に参加するのは、実は今日が初めてなのでした。「会議室で会議するコメディ」の稽古をしながら、その合間に「会議室で会議するコメディを作るための会議」もしているので、立ち稽古も話し合いもみんな着席したままという奇妙な光景。
さて、そろそろ空間設計の仕事にも着手しなくてはなりません。終盤で怒濤の回収をされる伏線たちが息を殺して潜んでいる会議室。そんなものが果たして作れるのか? わかりませんが、できませんとは言いたくない。もう一捻りすれば大化けしそうな怒濤の秘策が、一応あるにはあるんですけど、ね。

終わり際、「次回の稽古(17日)に前半部分の台本は最後まで持ってきます!」と、冨坂。

本日、8月15日でちょうど本番初日の1か月前。

さあ、ここから怒濤の台本追い上げとなるか。
稽古は巻き返していけるのか。
我々は、今ある台本を読んで待つのみです。