8/20(日) 公開稽古④

●昼間は通常稽古、18~21時まで公開稽古、21時から稽古の続き。

●冒頭の飯田・美友紀のやり取りが「タンクトップ磯山」から「じゃじゃ丸・ぴっころ・ピカチュウ」に変更。

●一回目の休憩に入るところから返す。青年部の一致団結に、智美やアーティスト側もうまいこと混ぜる。
→関が智美を、北野がアーティスト側を引き込む。

●52ページ、関「反対派集合!」から返す。あかり町のコール&レスポンス(バラバラ)へのツッコミを加えました。
※智美「バラバラじゃねえか!」(注:これも台本にはないのですが)が急すぎるので、助走として智美と笠原のツッコミを差し込むことに。

●57ページ、「孝夫と美友紀の喧嘩、湿っぽくならないで」(冨坂)
・マジなシーンになりたくない。
・シチュエーションコメディにおける勘違いのやり取りをする時みたいな感じ。
=一定のテンポ、大振りな芝居。

●美友紀「わたしはそういうのわかんない」→冨坂「鹿島さんがよく言うやつで」
…台詞を「わかんない」に変更して対応。

しかし、ちょっとピンとこない鹿島。
さらに2ページぐらい進んだシーンのフィートバック中、
冨坂からのオーダーを聞きつつ放たれた会心の

鹿島「わかんない!」

場全体が「それ!!!!!」となりました。本人も納得した様子でした。

●62ページ、小川が理事会の決定を暴露するシーン
・「脚本が、そのシーンの最初から“小川vs全員”になりすぎてる」という指摘が。
→小川「このアーケードは、撤去されるじゃない?」に対して、反発する人もいるし、頷く人もいる。小川の真意がわかるまではそれぞれ違う立場でのリアクションをするという修正がなされました。

 

※通常稽古と公開稽古の境がわからなくなってしまい、一緒くたに書いております。

 

 

■出演者・スタッフの日誌■

 公開稽古最終日でした。
「普通の伏線回収」の後半・ネタの部分をひたすら返し稽古。
ネタとして見やすいように微調整しながら繰り返したことで、“一番アガリスクのネタ作り”をわかりやすく提示できた気がする。
今回の美友紀はところどころに鹿島ゆきこの口癖を入れているのだけれど、本人は自覚がないらしく、「ほら、普段やってるああいう時のあの言い方」と言ってもピンと来ていないこともある。別のシーンの稽古をしていたら、さっき「わからない」と言っていた言い回しをナチュラルに使っていて、お手本のようなひとり伏線回収だった。
本作は群像劇で会議のコメディなのだけど、一気に喋るシーンが来ては、途端に喋らなくなったりと、シーンごとに出番の多寡の差が大きい。
全部の時間を全員が有機的に絡んでいるようにしたい。台本上の展開だけでなく、各シーンでの各キャラのスタンスを整理しなくては。
公開稽古だった。
というか本当にウチのいつも通りの稽古で、正直コレは見世物になっているのだろうかという問すら今になってのもので、ただただ稽古をしていた。
実際これがどのくらいクリエイティヴで、どのくらい効率的で、どのくらい筋が通っているかも解らないけど、まあこれがアガリスクの稽古です。『ナイゲン』も『時かけ』も、ネタを「最適化」していくプロセスは、毎回こんな感じ。それこそ、割と難航してストレスな時間も普通に観せてしまったけれど、そもそも稽古ってそういうものだし。
ただまあ思い返すと、俳優としての引き出しの個人差とか、稽古場でしか通じない謎語彙とか、そういう意味でのエンターテイメントにはなっていたのかな、と思う。なっていたのかな。
本日は公開稽古最終日でした。普通にいつも通り稽古を進めたような形でした。台本はなかなか完本しません。まだまだ展開は増えます。でも負けずに頑張ります。とりあえず技術がない私は先輩のアドバイスを聞きつつ食らいついてる感じです。練習あるのみ。負けないぞ。がんばるぞ。試演会そして本番に向けて突っ走るのみだぜ! 
今日の山田情報。お家に皮がボロボロのサンドバッグがある。そして半ズボンで蹴るとスネを怪我する……です!いや長ズボン履けや!!てことで今日は公開稽古最終日でした。私は全く美友紀のとっかかりすらもまだつかめておらぬ。ぐぬぬ!!くそー!遠いゼ!!!「わかんない!」
公開稽古ももう4回目。ラストの回にしてようやくまるっと稽古してるのを見ていただけたのかなと。まだほとんど台本を外せてない状況ですが、笑ってもらえて嬉しくなっちゃいました。鹿島さんの「わかんない」がわかった瞬間の、空気が一つになった感はすごかったですね。ああこれ字面だとうまく伝わらないなぁ。それにしても吉岡は喋らない。会議に対するスタンスはまだ模索中。彼女はパリッとスタンスのハッキリした人だと思うので、自分としては決めつけにかからずまだフワフワしていたい。ところでまるっと変更になった冒頭のシーンが好きすぎて今ビートルズを聴いてます。
『その企画、共謀につき』8/20の稽古が終わりました。本日は最後の公開稽古日でした。内容としては主に中盤である色恋沙汰のドタバタシーンを綿密に稽古しました。やはりこのようなシーンは面白い、そう思えるような共謀者からの反応があります。ページにすると大きくは進みませんでしたが非常に実りのある稽古だったように思います。稽古場というのは公演毎に実に趣が変わります。座組みが変わるから当然と言えば当然なのですが、普段から顔を合わせている劇団員の間でも関係性は大きく変わる、そのように思います。人間というのは実に複雑怪奇、まだまだ違う一面が見られるのであるからして是非とも試演会、本番ともに観に来ていただけたらと思います。
今日演出に会議に参加する上でのスタンスについて相談したら怒濤の伏線回収パートで最後に伏線回収にノるのは智美という話になって、このペースだと最後の方にドッと台詞が来るってことかなー台詞覚えはいい方なので全然怖くはないけどね!さあ考えろ考えろ脳みそよ!我は役者ぞそしてこれはコメディぞ!
今日は最後の公開稽古だった。最後の公開稽古にして、最初の公開稽古という感じだった。これまでは会議や読み合わせの感が強かったので個人的には初めての公開稽古という印象だった。お客さんが入っている中での稽古はやはりお客さんが入っているなぁと感じた。笑い声が力になる。そして静寂が心を蝕む。光あれ。
今日は昼から通常稽古、夜から公開稽古だったので、なんかいつもより疲れました。台本はまた数ページ進み、新しいところの稽古をバンバンと。公開稽古では、共謀者からの笑い声というエネルギーが加わり、やはりテンションが上がりました。ここから私は別現場の本番等があるので稽古を休みがちになるので、みなさんにはご迷惑おかけします!とにかく完本を祈るのみです!!
本日は台本もガツっと増えまして、ついに小川パートが来ましたね。この会議の前提をひっくり返すわけですが、直前が穴なのでなぜぶっちゃける気になったのかがまだ掴めないッスね。
そんななか本日は公開稽古4回目。ただただ普通に稽古をしているのを見ていただいたわけですが、観覧者の方々には楽しんでいただけたのでしょうか?ワンシーンの面白さを追求しながら繰り返す稽古ですからねぇ。アガリスクらしさは存分に感じていただけたとは思いますが。
 公開稽古はこれで最後で、お客さんが生で見れるのは残り試演会と本番。それまでの様子もいろいろとチェックよろしくお願いします。
 公開稽古だというのに偏頭痛が止まらなくて参った…気圧のせい?寝すぎた?そのせいなのか欠伸も止まらなくてえらく集中力欠いて見えたかもしれませんが、違うんです…集中しようと足掻いていたんです!
 共謀して下さった方々のリアクションがあるので、出演者もみんな普段の稽古より乗ってるような感じがしましたね。
いろんなことあったけど、あんまり思い出せないな…他の皆さんに任せます!ごめんなさい!
あ、榎並さんアイスは1日1アイスまでね!
ラスト公開稽古。
やはりお客さんの反応があるのはありがたい。
 山田くんは今日も元気にハゲていてありがたい。
元気にがんばります。
 最後の公開稽古でした。お客さんがいると、やはり雰囲気も変わりグッと締まる感じがします。僕がワーワー言ってるシーンをたくさんやりましたが、楽しく難しくやりがいがあるなぁ、と。アガリスクでこんなポジションをやれるとは……とても光栄なので頑張ります。あとコメディをずっとやってきた劇団は凄いなと思いました。
辻本直樹(空間設計) 「アガリスクの場合、ただ完本が遅いんじゃなくて、みんなが完本させてくれないんですよ」
これは以前、アガリスクの作品に出演していたある人の言葉です。初めて聞いた時は意味がよくわからなかったけど、長時間の稽古を見ているうちに少しずつ実感をともないながら理解できてきました。
人物造形や振る舞い方から、セリフの順番や間に挟む一挙一動に至るまで、演出する側とされる側の要望をすり合わせ、「全員が合意できるコメディの形」に近づける議論が続きます。同じシーンの同じ台詞でも、座って言うか立って言うか、そのレベルから全員で試行錯誤して脚本の隙間を詰めていきます。
さらに公開稽古では、試したことに対して笑いが起きる・起きないというダイレクトな反応が返ってくる。アガリスクはお客様の笑いを吸い取って成長するモンスターの集まりなので、今日の手応えをもとに9月6日の試演会へ向けて巨大化していくことでしょう。引き続き見守って、じゃなかった、共謀してください。
樫村健人(制作助手) 本日は半立ち稽古がメインでした。
制作助手という立場上、あまり稽古場にいることはないのでとても新鮮で面白かったです。
台詞のニュアンスやかけあいのテンポなどをガンガンズンズングイグイ調整していくのは、素人目で見ても良くなっていくのが分かりました。
毎度のことながら「こうやって演劇はできていくのか!」と感心。
個人的なアレですが、「その企画、共謀につき」は第二弾、第三弾と続いてほしいです。
今日稽古していたのはほんの一部ですが、本番が一層楽しみになりました!

 

いよいよ稽古らしくなってきた頃に、公開稽古がラストを迎えてしまいました。

ご参加の共謀者の皆様、まことにありがとうございました。
この場を借りてお礼を申し上げます。

劇団として初の試み。
我々も一体どうなるのかわからないままやってみました。
これまでの4回、少しでもお楽しみいただけたいれば幸いです。
アイディアをいただけたり、笑い声もあり、素晴らしい機会だったと我々は思っています。
重ね重ねありがとうございました。

しかし、共謀はまだまだ終わりません。

8月31日までは『冨坂執筆中』が引き続きご覧(=監視)いただけます。

また、ツイッターのハッシュタグでも引き続きご意見は募集し続けます。

そして、次のイベントは試演会です。
チケット発売中ですのでお早めにお求めください。
共謀券をお持ちの皆様も、お送りしたメールの通りにご予約をお願いいたします。

~その企画、共謀につき~
『そして怒濤の伏線回収』試演会
日時:9月6日(水)19:00開演
会場:スタジオ空洞(池袋駅西口 徒歩7分) アクセス詳細
※終演後、アフターイベントとして作戦会議が行われます。是非ご参加ください。
≪チケット予約こちら≫

 

さて、本編の怒濤の伏線回収はまだ入り口にすら差し掛かっていません。
脚本執筆の頑張りどころです。
俳優陣も現段階でできることをしていかないとですね。

体に気を付けて頑張りましょう。

あれなんか変な日誌になっちゃったな。