●新しい台本はない。
●62ページ~68ページの稽古。
●冨坂「(1回目の返しで)なんか暗いな…もっとイエーイって感じでやりましょう」
・飯田「他の施策は…?やらないんですか?」→素っ頓狂な感じで。
・テンポが遅い→台詞中(せりふなか)を早くするんじゃない。台詞と台詞の繋がりに間を作らない。
●飯田、小川に詰め寄るも、小川「それはわかりますけど~撤去に決めたって部分もあるので」と言われて、諦め気味に席に着き、それから橘がしゃべり始める。
↓(変更して、)
小川に言われて、言い返せなくなるというのを呼吸で見せる。小さくため息をつくぐらいで。
●橘の「アート・アット・アーケードはどうなるんですか?」の台詞の直前に、「コント、『抗議する人』」って言ってから始めてみて」(冨坂)
→「この稽古方法いいね!」といたく気に入っていました。
…「もっとコントっぽくやって欲しい」「怒らずに抗議して」というオーダーがあったときに、どういうモードで台詞を読むかってことをハッキリ自分で言語化、要は宣言するってことですね。ベタに大げさに演技してほしいとき、この演出方法が今後も使われるのかもしれません…?
●孝夫と美友紀の、思い出のプロポーズ話を繰り返し稽古。
・二人とも感情的になりすぎている。
・二人だけで、気持ちいい&適切なテンポを守って台詞合わせ。
●66ページ、皆が帰り始めるくだり、吉岡の台詞の前後に帰る人々の台詞追加。
孝夫「待ってくださいよ。もう少しだけ」
皆「いやいやいや」
吉岡「アート企画の云々~」
孝夫「お願いしますよ」
誰か「お願いされてもねえ」
→飯田「皆さん、ちょっと待ってください!」に入る前には吉岡と橘の会話じゃなく、孝夫と皆のやり取りがもう一回必要だわ(冨坂)、とのこと。
●飯田の立ち上がるタイミング、挙手のタイミング、撤去反対側へまわり着席するタイミングまで、かっちりと演出がついていきます。
机を並べ替えて…
●稽古ラスト30分は今後の展開について作戦会議。
・冨坂からざっと説明「この後は飯田vs吉岡のバトルになり、撤去派が存続派に寝返っていく」「北野はソーラーパネルですぐ寝返る」など。
・小川は最後か。
・吉岡はその前。撤去派として一人飯田と対立し続けたのは、「飯田さんがより良いアイディアを出すために」という良い話感出しちゃうのもアリ。
・智美は小川との親子関係使って良い話風にしちゃう?本当はクリーニング屋さんを継ぐ意思がある…など。
⇒「それぐらいやっちゃえやっちゃえ!どうせ後でぶち壊すんだから」
・冨坂「どう、地獄(=怒濤の伏線回収パート)に入るか悩んでいる」
「一人だけ回収されてない人がいれば…」
→「持田は今のところなにもなくない?」
・激しい論戦の末、「新・絆のアーケード」の案が出来上がった。そこには、それぞれのアイデンティティやアイディアが盛り込まれている。そう、全員、余すことなく…
→持田「わたしだけ入ってないんですけど」
→一人だけ伏線が回収されてない持田愛子。
「わたしのことも使ってくださいよ!!」
→そして怒濤の伏線回収が始まった…
・持田のアイデンティティの無さ。経営する店の、何の店だかよくわからなさ。ビッチ。
・冨坂「どっかで武田信玄いれるかも」
■出演者・スタッフの日誌■
●お休み…前田
『そして怒濤の伏線回収』のうち「善良な会議コメディ」部分、「普通の伏線回収」のパズルが組めた。セリフに起こすのが間に合わず会議&稽古へ。 本日の稽古は60ページ以降。小川が「実はこの会議もう上で結論ありきだったんだよね」と暴露して皆がやる気を失う→孝夫が一人粘る→飯田が自分が持ち込んだ撤去案に反対し始めるところまで。 お話的には落ちるシーンでありながら、ギリギリ笑える状態を保つための皆のテンションのチューニングと、孝夫・美友紀間のケンカを見世物としてストレスなく聞けるようにするための二人の掛け合いの練習が主。特に孝夫・美友紀の言い合いは、なんとなく「このくらいのテンポ・テンションだよなぁ」と言う皮膚感覚で書いたシーンだったんだけど、いざ稽古していく中で「ほら、コメディにおける仲の悪い夫婦って大抵息の合った掛け合いをするじゃん!(偏見)」「そんでもって”なんだかんだで仲良いじゃねぇか”みたいになるじゃん!(偏見)」とオーダーをしていく中で、「あ、これって三谷幸喜の書く揉めてる夫婦パターンだ…」と気づいた。もうね、遺伝子レベルで刷り込まれちゃってるのかも。 そう、三谷幸喜さんって揉めてる夫婦に息の合う掛け合いさせてばっかよね。 そこから飯田(伊藤さん)が自分の提案したことに自分で反対し始める、クライマックスの入口。要するに拙作『ナイゲン』で言うなら議長がもう一回「話し合いましょう」とか言い始めるシーンみたいなところね。これ、伊藤さんの口調や佇まいとすげーマッチしてて、過去に書いた「もう一度浮上するシーン」群の中でも一番ハマってるかもしれない。これ楽しいよね。その後は時間も迫ってきたので、その後の「普通の伏線回収」部分の流れを口頭でバーっと説明しながら自分でも整理。そのまま、「怒濤の伏線回収」になだれ込む入口について話し合ってみた。誰キッカケにしようかな〜と思ってたんだけど、超良い流れが浮かんだ。誰かの「この人は?」って提案について検討してみたら一瞬で思いつく。常にこのくらい頭が働くといいんだけど、人と楽しく会話しないとそうはならないんだよなー。 それがTwitterにも書いたこの文章。 「新作『そして怒濤の伏線回収』で普通の会議コメディパートから怒濤の伏線回収パートに切り替わるところに、わざとセキュリティホールならぬ伏線回収ホールを作っておくという新機軸。そしてその役を担うこのキャスティング。勝ちが見えた。」 「そうそうこの感じ。演劇作りにおいて、プロフェッショナルがそれぞれの持ち場を守る良さもあるけれど、本当に気の合う面々がネタを出し合うときの、意識が溶け合う感じ、大脳をクラウドで共有する感じ。俺はこれが好きだし、ナイゲンの終盤も時かけの中盤も笑の太字の構造も、こうやって作ってきたんだ」 |
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ユーレカ、と叫びたいから芝居を作っている節がある。まさに今日の稽古終盤は、そんな感じだった。 進行的にはもちろん遅いっちゃあ遅いんだが、脚本のラスト部(冨坂曰く”地獄”)の展開にバチっとはまるアイディアが決まる。古くからのアガリスク用語に「奇跡待ち」というものがある。パズル的にネタを組み上げていく部分だったり、解決パートだったり、「まあなんでそうなるかは思いつかないががこうならなければ終わらない」というような展開をひねり出さねばならないとき、「まったく思いつく気はしないのでココは『奇跡待ち』です」という風に使われる、よく言えば希望、悪く言えば逃げ口上といえる言葉だ。『ナイゲン』の伏線回収パートなんか、まさにそれだ。 まあ実際のところその「奇跡」とやらに見放されたことは奇跡的にないので、信じるしかないのだけど。 信じていると、今日のような奇跡があるんだけど。そして決まってそういうときは、初めからそう決まっていたかのように、自然とアイディアが浮かんで、誰が思いついたのか解らないくらい自然とその場で共有される。その瞬間の脳汁よ。 さあ、難所は越えた。正直、今夜は勝った気でいる。 |
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本日は劇団会議からの稽古でした。後半の稽古したり案を出し合ったりな感じでたくさん頭を使ったのでお腹が空きました。アイス食べます。はい。そんな感じです。台本とは関係ないですが大事な仕事が増えたのでそっちに取り掛かります!えい! | |
今日の山田情報。……収穫なし!!あまり話をする間もなく繰り返しシーン稽古でした。ケンカなんだけど軽妙なやり取り。難しいですね。どうしても書いてある言葉に引っ張られて責めすぎちゃいます。気をつけなければっ。 | |
飯田さんの反逆シーン、その前後のくだりは結構いい感じです。シリアス寄りな芝居に転じつつも、どんでん返しによる登場人物たちのザワザワ感がいい感じ。吉岡もようやく心に波風が立ちます。明日には台本になる(はずの)飯田さんとのバトル超楽しみっす。さて、稽古の終わり30分でその後の展開について冨坂さんから説明がありつつ、みんなのアイディアを足していって、怒濤の伏線回収の導入までの流れが決まりました。わたしの好きな持田さんが、なかなかオイシイ使われ方をするので普通に楽しみです(笑)アイデンティティの無さがアイデンティティ。自分が定まらなくてフラフラしちゃうビッチ持田。なんか、誰しも共感してしまう人物になりそうなんだよなぁ。前田が今まで演じた役の中でも群を抜いて好き(ハードル上げ上げ)! | |
『その企画、共謀につき』8/22の稽古が終わりました。本日は物語の終盤、ラストにかけての怒濤の伏線回収シーンが大きく進展しました。『そして怒濤の伏線回収』というタイトル通り物語中の前半に張り巡らされた様々な伏線を各登場人物が回収していきます。全員が回収し物語は大団円を迎えるかと思いきや、あれっ、あの人の伏線は…。最後は一体どうなるのか、まだまだまだまだ物語は面白くなっていく予感です。稽古の方も終盤戦に突入。怒濤です。 | |
やっとどういうスタンスでいればいいのか決まったーこれでなにかやりやすくなればいいなあ、なんかいっつもみんなと関わりが少ないのできっと絡ませづらいんだろうなあ申し訳ねえなあと思う、それにしてもコメディってほんとに作るのが大変だなあ、ところで完本はいつになるのだろうか。 | |
今日は稽古終盤の会話の中で、怒濤の伏線回収の片鱗が見えて楽しかった。これは完成すれば相当面白いことになるぞ。完全体に…完全体にさえなれれば…!次回、ドラゴンボールZ『全宇宙に衝撃!!セル、完全体への驚異の進化』大変、冨坂さんが吸収されちゃう! | |
本日は台本が増えることはなく。怒濤前のクライマックス導入部の稽古ですね。小川から明かされる理事会の決定、あきらめムードのなか1人ねばろうとする小山田、そして立ち上がる飯田、と。小山田夫妻の言い合いをみっちり。狙い通りに成立させるのはかなり難易度も高そう。 で、最後に冨坂さんからクライマックスの展開の話が。まだ台本にはなってないけど、なるほど面白くまとまりそう。いい話になってもそれをぶち壊してこその今回の作品だから、まずはベタに徹底的にいい話風でもいいじゃないか。 でもってそこからの伏線回収ジャンキーへの入り方もなんかうまくいきそうな展開が見えましたね。あとはもう書いてくださいってことです。台本読んで大笑したいっす。 |
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今日は起承転結で言えば転のシーンに当たるであろうところを稽古。ここから(普通の)伏線回収が始まる!みたいなところです。なんかベタにかっこいいな飯田。怒濤の伏線回収(伏線回収地獄とも言うらしいです)でひっくり返されんでしょうかね。 明日には伏線回収されているかな??今あるところも覚えきれてないですけど… |
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停滞、光明、この繰り返し。 もっと細かくしていかないとな、と改めて反省した稽古でした。 |
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今日は無でした。自分のコンディションが不安定すぎてびっくりです。こういう時は無理をしない。自分を受け入れて噛みしめる。 |
今日の稽古場では、すこし光が見えたようです。
明日も稽古。期待して待ちましょう。
◇お知らせ◇
~その企画、共謀につき~
『そして怒濤の伏線回収』試演会
日時:9月6日(水)19:00開演
会場:スタジオ空洞(池袋駅西口 徒歩7分) アクセス詳細
※終演後、アフターイベントとして作戦会議が行われます。是非ご参加ください。
≪チケット予約こちら≫
[編集後記]
今日は、冨坂さんが細かく演出をつけていたのが印象的でした。泳がせる(役者に任せる)ことも多いので、よっぽど絵がハッキリ決まってるんだなあと。個人的な感想です。地獄=怒濤部分へ向けての方向性もバキッと決まったので、もうこれは本当にあとは書くだけ、って感じです。