8/25(金) 通常稽古

●冨坂来るまで、会議開始から今あるところまで通してみる。75分ほどかかる。

●新規台本、6ページ。途中まだ埋まってない箇所があるものの、「怒濤の伏線回収」の入り口にようやくたどり着く。

●前半の「善良な会議コメディ」にて、笠原と智美も伏線回収に加えなきゃ。
→現状埋まってないのが、吉岡が飯田の前に立ちはだかってから、青年部の面々が撤去反対派に加わっていくシーン。その中盤がごっそり抜け落ちている状態。ここで笠原と智美も加えよう。

●智美が絵を描く
・飯田がホワイトボードを使ってアーケードの絵を描いて説明。→下手すぎてわからない
・次に、牟田が描く→アーティスティックすぎてわからない
・智美が描く→「絵、得意なんで」

〇ホワイトボードを正式に使うことに。
→そもそもスライド用のスクリーンが、吊りタイプも設置型も厳しそうなので、ホワイトボードに映しちゃおうと思ってた(冨坂)
…ホワイトボードだと映写の照り返しが激しいので、ボードをひっくり返すとスクリーン状のものになってる、などの工夫が必要かも。

●笠原はわざとらしいフリをする役割の人
例:
笠原「やめよう、こんなこと話しても机上の空論だよ。発電の効率だの費用だの、詳しい人間がいなきゃこんな話は意味がない」
皆「!?」
北野「太陽光発電だろ?…どのメーカーの担当者呼ぶ?」

型としてはAさん「そんなやついるわけがないorそんなことできるわけがない」→Bさん「呼んだかい?」という黄金パターンです。

笠原が恥ずかしいぐらいベタな前フリをを盛大にやると、なぜかそのフリが回収されるという冷静に考えると(考えなくても)「どういうこと?」って感じの役割が彼に課されました。
→それに伴い、
吉岡「いや実際に天井が覆われてるんですよ?~青空を感じるなんてできませんよ」
橘「…できます!」
の吉岡の台詞も笠原に変更。ただこの台詞は本来は吉岡が言わないといけない台詞なので、どこから笠原のの台詞にするかで二転三転ありました。結果として「アートだなんだ~」から笠原の台詞になりました。

●吉岡、飯田との議論もっと言い合いになってよい

●牟田「できませんよ」吉岡「できないじゃないですか!」まではネタ。橘「できます!アーティストに~」からはバキッと熱いやつにする。

●吉岡「私の方でも思い当たる疑問点は以上です」で、席から離れ、撤去反対派のほうへ移動する⇒小川vs全員の構図にするため

●智美がクリーニング屋を継ごうと思ってたくだり、
智美「もうちょっと信じてくれてもよくない?」の後に、
小川「智美…」
持田「智美ちゃん…」
北野「土門…」
を追加。いい話の後にはきちんと土門を。

●関「これが、新・絆のアーケードですよ!」の後にいつものあかり町コール&レスポンスを行う。智美「バラバラじゃねえか」
⇒ここで、似非ラストシーンにするために、曲を流す。エンディング調。曲が盛り上がったところで…

持田「ちょっと待ってください!」

そして、曲が不穏な感じに変わっていく…(という曲を、三濱さんにオーダーしてました。)

 

▽執筆中の台本はこちら▽
台本『そして怒濤の伏線回収』
※公開は8月31日(木)まで

 

今日は合間に衣装合わせも少し行いました。
衣装だけでなく、小道具など各セクションが動き始めています。
まずは試演会に間に合うようにしなければですね。

 

■出演者・スタッフの日誌■

●お休み…高木

 「怒濤の伏線回収」になる前の、「普通の伏線回収」パートを稽古。
ポカポカ穴があるし、結構雑な状態でとりあえず書いてった伏線回収クライマックスシーンを稽古しつつ、「怒濤〜〜」パートで使うネタを話したり。お芝居で伏線回収のシーンで笑う時ってあるじゃないですか。あれって「待ってました!」っていう「嬉しい」という笑いなんだろうと思うんだけど、我々の場合は、あまりにもベタで、それフリじゃん!っていう丁寧な前フリのセリフで照れ笑い、みたいなことがよくある。
「伏線回収シーンのための丁寧すぎる前フリ」「次に誰かが回収するための、もはやトスとしか思えないセリフ」を喋ってはゲラゲラ笑う、という場面が散見された。もう目線がポスト伏線回収すぎる。なんだその稽古場、と思うんだけど、こういうことだよな。
まぁわざとベタにやるからって、ポスト伏線回収の目線でやるからと言って、キチンと丁寧に作らなければだ。
観念的なことばっかりになっちゃったから、今回の稽古場で生まれた用語を紹介して終わります。
【テレフォン伏線回収】…格闘技における「テレフォンパンチ」よろしく、わざとらしい伏線回収。貼られた時、または回収する直前に「絶対あとで使われるな」「このあと発動するな」とわかる伏線回収。
【伏線回収ホール】…セキュリティホールよろしく、伏線回収の穴。回収されない伏線が貼ってあるという場合もあれば、貼ってないのに回収した感じにして誤魔化してある場合もある。
※他の演劇現場・創作現場では通じない独自用語です。
 ロール(役割)とキャラクター(性格)。
似て非なる2つ、とくにネタを遂行するにあたっては折り合いのつかないことも少なくない両者の妥協点を探ることこそ、コメディの稽古だと思っている。そして、それに引き裂かれそうになりながらギリギリの交点を見つけようとする俳優を間近で見るのは、なかなかに楽しい。
自分でもどんな目線なんだ、と思うけど。
どこだったか忘れたが、そういう意味で今日は山田くんの処理に思わず「うまいっ」と膝を打った瞬間があった。どこだったか忘れたけど。
 今日は後半部分の台本がちょこっと出来ました。怒濤の部分はまだみたいです。新しい部分がくるまでは今までの台本を自主練のような形で通したりなんたり。台詞覚えなきゃ。そうだ。台本を読もう。毎日更新インタビュー動画もお楽しみに!!
 今日の山田情報。鹿島の突然の逆水平にも耐えうる厚い胸板の持ち主!!ということで、今日は(途中に黒丸があるけども)やっと!やっと伏線地獄前まで台本が来ましたっ!!やったー!!!それぞれの立ち位置もきまりつつ、より面白く詰めていくぞ!!
 今日で3週間前ってことに気づいてドヒャーってなりました。冨坂さんが来る前に、序盤から台本のあるところまで通してみました。まだまだ台本から解放されていない。でも、やれてよかった。ところで吉岡が飯田に反論するシーン、「白熱してていいよ」と言われたので結構エンジンをかけたのですが、そしたら「絶妙に帰国子女っぽい」と言われました。そこんとこは全く意識してないのでどういうところなんだろうかと気になる。そもそも自分は帰国子女なのに「っぽい」とは。細かいネタも追加したり磨いたりしたいが、今は完本優先だ。
 8/25の稽古が終わりました。本日は映画『12人の優しい日本人』に似たシーン、あくまで似たシーンを稽古しました。まずは代役で淺越氏が演じてみる。やはり彼は作品をよく見ている。梶原善さんも驚きのハマりっぷりだ。ホントだよ。僕が代役でやってみても全然上手くいかない。やはり映画や演劇をもっとたくさん観なければなりません。本番は高木氏がこの役を演じます。これは面白くなりそうだ。期待大。映画『12人の優しい日本人』を先日見返してみました。ピアニストの友達と一緒に観たので音楽についての詳しい解説付きでした。作中で使われている曲はモーツァルトのピアノソナタ。ピアニストなら誰もが弾ける定番曲らしいです。オープニングは第一楽章、中盤は第三楽章、ラストは第二楽章が使われています。そして楽器なのですが普通のピアノではなくフォルテピアノという特殊なピアノが使われているそうです。半音異なるとか…。奏者はエリザベータ・ステファンスカ、有名な方らしいです。今回の公演では音楽は三濱徹也氏がつくります。こちらも期待大です。映画や演劇で音楽を使うならこだわらなければなりません。細部にこだわる、これは重要なのです。
 今日の稽古は自主練で頭から今あるところまで通してみた、シーンだけ抜き出すだけじゃあわからないことがあるなあ、今日は諸事情で早めに稽古を抜けてしまってごめんなさいなのでした。
 今日は飯休憩中に山田と一緒に味噌ラーメン屋に行き、辛味噌ラーメンを食べた。山田は濃厚味噌ラーメンを頼んでいた。辛味噌ラーメンはほどよい辛さで、やはり味噌ラーメンを食べると落ち着くなぁ、なんて優しい味なのだろうと思った。僕は食べるのが遅いので山田を随分待たせてしまった。しかし山田は嫌な顔ひとつせず僕を待っていてくれた。僕が「待たせてすまんね」と言うと、山田は「大丈夫だよ、スープを楽しんでるから」と言った。なんて優しい奴だろう。もしかしてこいつは味噌ラーメンなんじゃないかとすら思った。店を出て、少しばかり暑さの和らいだ夕暮れの空気を吸い込む。ちゃんと食事をすると、ちゃんと元気が出る。人間もまた一個の生き物なのだと感じた。
 今日の稽古は冨坂さんの脚本待ちの間にみんなで15ページくらいから今あるところの部分まで通してやってみました。通してやってみると、持田は本当に自分というものがなくて、とにかく相手の話に合わせる、いわゆるKYの真逆人間です。私自身は人の話を聞かず自分の話ばかり話てしまうのがよくないと幼い頃から母に言われていたので、少しは持田を見習わないとなと思います。ただ、そんな持田もようやく自分の意見を言うことになりそうです。まだ台本は出来てないまま、私は明日から第27班へ客演してきます。持田とは正反対で喋りまくる役なので、変化にクラクラしそうですが、頑張ってきます!みんなには迷惑おかけしますが、何卒よろしくお願いします!
 本日はクライマックス展開が増えまして、穴はあれども一応怒濤前の一区切り着くとこまで。台本上ザックリしてるとこを濃くしたり埋めたり盛り上げたり。ベタな面白さを作りつつ、新たな設定というか、キャラも出来たりでいい感じに。面白いなぁ。
 今日は冨坂さんが来るまで、会議始まりから行けるところまで通してみたのだが、自分台詞けっこう入っててひと安心!まぁ結構言い回しとか間違ってたりもはや意味しか合ってなかったり勢いで誤魔化したとこもあったけど…まだまだ覚えたの言うだけでいっぱいいっぱいなので、細かく突き詰めていかないといけないですね。
台本は善良な伏線回収まで一応到達!でも本当に一応で、●(決まってないところ)たくさんあります!なにか気の利いた台詞をいうことだけ決まってるところも貯まってきてます!そして怒濤の伏線回収パートってほんとにどうなるんでしょう!冨坂さん大変だなぁ…
 今日は稽古休憩で仲良しの津和野くんと味噌ラーメンを食べました。濃厚味噌ラーメンだったのですが、こってりとしつつも優しさがあり美味しかったです。短い休憩の時には塩おにぎりとファミチキも食べました。いっぱい食べたのに稽古が終わったらお腹が空いていました。びっくりです。芝居頑張ります。
三濱徹也(音楽) やっと作品で使われる曲の一つのプランを聞くことができました。と言っても、まだふわふわしてて、作業に入れるような話ではないのだけども、、、
完本まだかなー

 

今日で本番の3週間前でした。
9月15日が初日です。
しかしその前に試演会があります。
試演会までに何が何でも完成させて、地獄の伏線回収をお客様に観てもらわなければ。
この作品がどのように伝わるのか、通用するのか。
忌憚のないご意見・ご感想をお聞かせください。
ご来場をお待ちしております。

 

◇お知らせ◇
~その企画、共謀につき~
『そして怒濤の伏線回収』試演会
日時:9月6日(水)19:00開演
会場:スタジオ空洞(池袋駅西口 徒歩7分) アクセス詳細
※終演後、アフターイベントとして作戦会議が行われます。是非ご参加ください。
≪チケット予約こちら≫

 

[編集後記]
みんなそろそろ日誌書くの飽きてませんか?内容が稽古と関係ない人が増えてきましたね。それもまた稽古のうちということですかね。味噌ラーメンは羨ましい。

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