8/26(土) 通常稽古

●冨坂到着まで自主稽古。橘&牟田のシーンなどさらう。

●冨坂到着。台本もそこそこ到着。
・増えたとことろ…73ページ~86ページ。前日まで箇条書きになっていたものが台詞に起こされてきました。なかなかのボリューム。

●飯田が唐突に美友紀との過去の関係を暴露してしまうシーンには、飯田と吉岡の会話(会議の本題)が挿入される。というか、どちらかというとそっちが主流で孝夫が喚いてるのが挟まる、という形になる予定。そこは後日。

●美友紀「昔の話だっつってんだろーが!」の後の孝夫の台詞を「兄弟ってそういうこと!?」に変更。先に「兄弟のように~」という話をふっておく。

●山田くん、一通り新しい箇所を読み終えた後、「へこむわー…」
・美友紀と飯田の過去があまりにもショッキングで立ち直れない
・撤去反対派に加わるモチベーションが保てない
→美友紀「いいじゃん結局アンタと結婚したんだから」という台詞を足し、その話を一旦終わらせる。
・そもそも孝夫は浮気をしている

●あかり町があるのは「咲田市」という都市。

 

▽執筆中の台本はこちら▽
台本『そして怒濤の伏線回収』
※公開は8月31日(木)まで

 

 

■出演者・スタッフの日誌■

●お休み…沈、前田、高木

 稽古。ちょっと遅入りにさせてもらって台本埋めていく。
クライマックスのちょっと空いてる部分を埋めてみたらすげー量になってしまった。
まぁ一番アガる・ウケるテンポでやればすぐに済んでしまうシーンだけど。
設計図であんまり細かく決めていない箇所や、設計図から逸脱して場合でも、「こことここが繋がる」「今これを使えば、前のこれが伏線になるな」と後追いでパズルが繋がってくるときがある。乗ってるときである。ライターズ・ハイである。
こんなとき、「伏線というのは、前々から計算して張っておいたものよりも、前に書いた部分を後から無理矢理“伏線にする”方が正しいんじゃないか?」と思う。連載の漫画とかのやつですよ。最初はただの「笑える/泣ける/etc」エピソードとして書いて、それをあとで再登場させたり別方向から描いたりすることで後付けで伏線にするパターン。
そんなことを思いながら書いて、バババっと立ち稽古。台本持って、試しながら、セリフも変えながら、シーンを作っていく。
先日、演劇の稽古における効率を語る俳優兼演出家が「台本を持った状態でやる立ち稽古(半立ち稽古)は無駄」と書いているコラムを見つけた。曰く、台本を持っていると自分の身体や相手に意識が向かないし、台本のテキストについても考えられないから、とのことである。
しかし、本当にそうだろうか?我々はそんなに言語と行動を切り分けて捉えているだろうか?演劇のジャンルにもよるけれど、脚本家が台本を書いている段階での立ち位置や動きの想定なんて、稽古場の情報量に比べたら大したことはない。
詩的な台本ではない、コントとかコメディとかそういった“具象の演劇”の場合、立ちながら動きながらセリフも変えていっていいだろうし、その方が機能的だ。
そりゃあ時には現場の都合で変えてはいけないセリフもあるだろう。もしかしたら「現場の都合で変えられるような軽いセリフを書いてるのかい?」と言う人もいるかもしれない。でも、そういう、後生大事にしなけりゃいけない台詞が“いい台詞”なのかというと甚だ疑問だ。作品の目標のためにきちんと機能している台詞が“いい台詞”だ。そういう意味じゃ全部が“いい台詞”じゃなければいけないし、“いい台詞”なんて無いとも言える。
話が逸れたけど、喜劇俳優・伊藤四朗氏は台本を渡されるとすぐ立って動いてみようとするらしい。効率の良い演劇の稽古を語る氏よりもっと過酷で性急なテレビや軽演劇の世界で培われたのが、伊東氏のメソッドなのだろう。
ということで我々は台本を持ちながらやってみて稽古をするのです。
全員で通してやってないからなんとも言えないけど、多分「怒濤の伏線回収」になるまでの「普通の会議コメディ」の部分で既に90分ある疑惑。キャーやばい。「このまま終わっちゃえよ」という誘惑を振り払いつつ、先々の展開を考える。
そう、後々のために伏線回収ホール(専門用語・前回稽古日誌参照)を作ってあるので、そのまま終わったら下手になってしまうのだ。
 稽古が終わり、スーパーで冷凍のチャーハンだけ買って帰る。温めている間に少し寝てしまう。目が覚めて食べ終わって、またも寝てしまう。そうやって時間だけが過ぎていく。日付が変わる、ああコレ(稽古場日誌)書かなきゃなあ。
当たり前のことだが、稽古はエネルギーを使う。そこまで喋りっぱなしの役でもないのだが、終わると電池が切れたように爆発的な眠気が襲うこともしばしば。頭脳労働に勤しむ結果か、己の体力がない所為か。
今この辺りで一瞬眠ってしまった。ハッと気付くがさっきから一向に進まないので、ダラダラと続けても仕方ないので今日は諦めて筆を置く。
 本日は冨坂さんが来るまで自主練でして、榎並がふわふわしてるシーンの練習に付き合ってもらいました。みなさんありがとうございました。前より掴めた!はず!今日のテーマはブルゾンちえみ。ブルゾンさんのおかげでなんか分かった気がしました。みんなから色々なアドバイスを貰えるのって本当ありがたいなぁと思いながらやってます。毎回おんなじようなこと書いてる気がするけど足引っ張らないようにしないとね。はい。あと最近は伊藤さんの食べてるものが気になります。アイスとかアイスとかアイスとか。伊藤さん!アイスはお互い一日一個までにしましょうね…!!
今日の山田情報。山田くんの髭の洗い方が面白い!!(エナミTVで公開される予定)ということで、今日は黒丸だったところが少しきて楽しく皆で商店街活性化の案を組み立てていくシーンの稽古でした。ハジメと美友紀の過去も暴露されたり鹿島としても楽しいシーンでした。ここまでがどう怒濤に回収されていくのか楽しみです。あぁ!早く回収してぇなぁ!!!
 新しくきたシーンをやりましたが、わりと立ち位置に変化が出てきました。美友紀が机の間に入って「青空化してないけど青空~」というセリフを言うのですが、鹿島さんの動きが素敵すぎてなんかのミュージカルかと思いました。ところで本作にもまた鹿島さんのグーパンが登場。なぜ鹿島さんには誰かを殴るシーンがあてられがちなのだろう。パンチをされた伊藤さんが一言「…重い。」さすがアガリスクの小さなファイター、鹿島ゆきこ。バトル漫画とかで、こういう素早くて小柄な割にパワー◎っていうキャラクターいるよなって思った。ゲームだったらそのキャラ使いたい。
 8/26の稽古が終わりました。本日は私は鹿島氏、山田氏、伊藤氏に注目しました。鹿島氏、伊藤氏は『わが家の最終的解決』で夫婦役を演じたため掛け合いは見ていて頼もしい。さらに今回はそこに山田氏が加わります。胸板、筋力ともにようやく鹿島氏のパワーに耐えうる人材が現れた。鹿島氏の本領発揮です。トリオにご期待ください。
 今日の稽古では、続々と集まり始めた衣装を何人かが着たりしていた。僕の衣装への言及は特になかったので、このままだとすっぱだかになるかもしれない。肉体にはあまり自信がないし、すっぱだかの電気屋というのもどうかと思うので、衣装を用意してもらえたらありがたいです。
 本日はクライマックス展開の穴が結構埋まりましたかね。まぁ、そのために冨坂さんの稽古合流はかなり遅れましたが。冨坂さんが来るまでは橘のトコとかを自主練したりで。あと僕の衣装がほぼ決まりましたか。クリーニング屋ということで普段と違って清潔感がある感じ。いいですね。冨坂さんが来てからはクライマックス展開を新しいトコも合わせてみっちり。怒濤前まではだいぶ形が見えてきましたか。セリフ覚えなきゃ~
 善良な伏線回収はほぼ達成!この時点でほんとに終演しても問題ないくらいの面白さとボリュームあります!そしてやっぱり飯田はよく喋る!頑張って覚えねば…
あと衣装合わせもして、冨坂さんにもいい感じと言ってもらえたけれども衣装も担当している熊谷さんから「スーツがギリギリなので痩せて!少なくとも太らないで」の指令が!毎日アイスは今後食べられないかもしれない…(でも淺越くん情報だとアイスは痩せるらしい。食べてもいいかな!)
 今日はなぜか髭を洗う時にどうやってやるかを実演したのですが、それに対して鹿島さんが大笑いしてくれたのがとても嬉しかったです。髭が生えてて良かったです。

 

次回の稽古では、とりあえず出来上がった前半の「善良な会議コメディ」の抜けてる箇所を埋めたり矛盾を解消したりして整理された台本を持ってくるとのこと。
怒濤の伏線回収パートはその後に作っていくそうです。

 

◇お知らせ◇
~その企画、共謀につき~
『そして怒濤の伏線回収』試演会
日時:9月6日(水)19:00開演
会場:スタジオ空洞(池袋駅西口 徒歩7分) アクセス詳細
※終演後、アフターイベントとして作戦会議が行われます。是非ご参加ください。
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